「精神と時の学校」で学んだこと

「1日が365日」とまではいかないけれど、いた時間以上に多くのことを学んだ学校。そこで学んだことを紹介します。

特別の教科道徳の「多面的・多角的に考える」とは

「道徳」は「特別の教科道徳」となり、目標に「物事を多面的・多角的に考え」という文言が加わりました。 「多面的」と「多角的」はどう違うのか時々話題になることがあります。 学習指導要領には、違いは書かれていません。そのためか「違いを区別する必要…

卒業式練習の指導で、秀逸な言葉

みなさん、卒業式練習もいよいよ佳境のことと思います。 卒業式練習は長くて結構きつい。 それも実は在校生の方がきつい。 なぜなら、卒業式ですから卒業生の方が立ったり座ったり出番が多い。 在校生は、じっと座ってる時間が長い。 そこで、卒業式の不思議…

運動会の表現で目指すものは

運動会で各学年の「表現」があります。 運動会の練習のほとんどが「表現」に使われている学校は多いことと思います。 そこまでして時間をかける「表現」で、先生達が目指しているものはなんでしょうか。 運動会当日、可愛らしい姿、頑張る姿、一糸乱れぬ姿を…

タイヤ運び必勝法 2

前回、タイヤ運び必勝法1として、「タイヤを落とさない様にするにはどうすればよいか」という課題を位置づけ、子どもたちが自分たちで考え、動くようにすることを書きました。 今回必勝法の2です。 それは「一つのことを追究させた。」ということです。 子…

タイヤ運び必勝法1

以前書いたように、「精神と時の学校」の運動会の1年生の団体 競技は「タイヤ運び」と決まっていました。 運動会 学年団体は固定 - 「精神と時の学校」で学んだこと ペアで2本のポールを両腕にもって立ちます。 そのポールの上に大きなタイヤを置きます。 …

運動会一人一点

運動会の得点はどうやって決めていますか? 自分の学校の運動会の、どの競技が何点で、なぜその配点なのか明確でしょうか。 「精神と時の学校」では、次のように競技の配点が決まっていました。 団体競技なら1位が50点。2位が40点。3位が30点。 綱…

子供の姿が全て

「子供の姿がすべて。」 「精神と時の学校」で、印象に残った言葉の1つです。問題解決的な学習が増えたことにより、授業や単元の中に、子供が解決すべき課題が位置づけられた授業が大変増えています。そのことは資質・能力を育成していくために大切にされて…

運動会の応援係は、5、6年生だけでなくてもよいのでは。

運動会には応援団ありますよね。 小学校では、あくまで他の係と並列ですから「応援係」と呼ぶべきでしょう。 とはいえ、 係とは呼べず、「団」と呼んでもいいくらい応援係 はダントツに大変です。 その応援係、みなさんの小学校では何年生がしていますか。大…

1年生の学校探検が学校巡りになっていないか

1年生で「学校探検」をすると思います。 みなさんの学校ではどのようにしているでしょうか。 「精神と時の学校」では 児童が入ってはいけないところにだけ予め貼り紙をし、 事前に1年生担任が「今日は探検なので、ご迷惑をおかけします 。」と職朝などでみ…

委員会活動を楽しもう

「精神と時の学校」の放送センター(放送委員会)の活動で、いいなあと思ったものがあるので紹介します。 以前、「センター」の紹介のところで簡単に書いたのですが、今回は詳しく紹介します。 (委員会+クラブ)÷2=センター - 「精神と時の学校」で学んだ…

指名も手立て

指名によって、授業を作っていくこと。「指名も手立て」であることを学びました。 公開研のときは、主に課題についての考えを出し合うところから始め、課題を解決する場面を授業することが多くありました。 問い2がかかってない - 「精神と時の学校」で学ん…

指導案を書く時、パソコンに向かう前に。

全体研を終えると、公開研に向かいます。 細か過ぎる全体研 - 「精神と時の学校」で学んだこと 全体研で明らかになったことをもとに、授業をつくり始めるのです 。 研究日や冬休みの時間を使って指導案審議が始まります。指導案審議といっても、「精神と時の…

運動会。短距離走でつけたい力は

精神と時の学校では、小運動会が見直しの問いであることは以前書きました。 小運動会で「見直しの問い」 - 「精神と時の学校」で学んだこと それに関わって。 短距離走の組み合わせは、小運動会と大運動会では変えますか? 自分の今まで経験では、「精神と時…

問い2がかかってない

初めての公開研の前時のとき。 私は道徳で公開授業でした。 「精神と時の学校」では、特に公開研の道徳は2時間で行なっていました。 指名も手立て - 「精神と時の学校」で学んだこと 課題が位置づく、いわゆる「問い2」が位置づくまでを1時間目。その課題…

入学式は最初の授業

卒業式が最後の授業とは良く言われます。 それに比べると、私のこれまでの経験では「入学式が最初の授業」という意識は卒業式よりは少し薄いような気がします。 「精神と時の学校」では、入学式、特に入学式後の教室の時間が最初の授業でした。 本時案も書い…

細か過ぎる全体研

6月。多くの学校で校内研シーズンではないでしょうか。 校内研究授業は、学校によっていろいろなやり方があるでしょう。 学年で互見授業をしたり。 学期に一回全体研をしたり。 「精神と時の学校」の全体研は独特でした。 授業者は、在籍が長い、いわゆる年…

卒業式の呼びかけ

前回は卒業式の朝のことに書いて書きました。 今日は卒業式の中のことで一つ。 卒業式の中で、卒業式と在校生で互いにお別れの言葉を呼びかけ合う場面があります。 どの学校でも必ずあると思います。 「精神と時の学校」では、その呼びかけにおいておそらく…

卒業式の朝のお別れ式は5年生の検定試験

卒業式の日の朝に、縦割り班との6年生とのお別れ式を行っていました。 卒業生が体育館に入る前、1〜5年生が、廊下の両側に列をつくって待ち構えます。 そこに、6年生が並んでやってきて、ちょうど縦割り班の前に立つのです。 そして、順番に6年生にお別れの…

細案10枚家に置いて来い。

「細案10枚、家に置いて来い。」 「精神と時の学校」で印象に残った言葉の一つです。 研究授業をするときは、細案を書くことがあると思います。 先生の言葉、発問。それに対してどんな子供の反応があるか。その言葉を、どう板書していくか、、など、授業の…

学校における働き方改革〜敢えて人の仕事を先にする〜

「人の仕事を先にする。」 明確に先輩の先生から言われたわけではないのですが、確かに学んだことです。 この言葉には二つの意味があると思っています。 一つ目の意味は、まさにその言葉の通り。 「自分の仕事と、人から頼まれた仕事があったときに、人の仕…

合唱を「歌声」と呼ぶ理由

合唱のことを「歌声」と呼んでいました。 そう呼んでいる方もいらっしゃるかも知れません。なぜ「歌声」か。 自分たちの思いを声にし、歌にして届ける。 だから敢えて「歌声」と呼んでいました。 その為、みんなで歌っていくために選ぶ歌は、その学年のテー…

全校集会も主体的・対話的に。

今、資質・能力を育成する大切さが言われています。 資質・能力を育成するためには、主体的・対話的で深い学びの実現が必要です。 インプットするだけでなく、アウトプットする作業が必要。 アウトプットする場面がある授業をみなさんされていると思います。…

学年会が子どもを育てることにつながる②たかが学年会 されど学年会

学年会では年次に応じて役割がありました。 年次とは勤務年数のことで「精神と時の学校」1年目だと「いちねんじ」。2年目だと「にねんじ」。10年目だと「じゅうねんじ」。(10年目から、時々「じゅうねんせんし」と呼ばれてましたが、、、) 学年では、三人…

(委員会+クラブ)÷2=センター

「センター」なるものがありました。 新聞センター、放送センター、パソコンセンター、栽培センター、飼育センター、体育センター等々。 センター は委員会とクラブの平均のようなものです。 (委員会+クラブ)÷2=センター。 といった感じでしょうか。 セ…

不易流行〜「問いの深化」と不易と流行〜

不易流行という言葉。 最近、教育界でもよく使われています。 指導要領の移行期で、伴って新しい言葉も出てきたことが背景にありそうです。 この「不易流行」について、「精神と時の学校」の「問いの深化」ということから思うことを今回書いてみます。 課題…

「時間はつくるもの」であることをお茶汲みと台拭きから学ぶ

これまた、封建的といわれる代表格です。 一年次の先生は、会議の前に、会議室の台を拭く。 さらに、全員分のコーヒーを入れて配布するというお茶汲みをする。 ということになっていました。 コーヒーは、ドリップ式のものだったので、会議がある日は何度か…

学校の働き方改革〜遠まわりは実は近道〜

学校でも「働き方改革」が行われています。 学校というところは、「人を育てる」ことが仕事ですから、どこまでやればゴールなのかがわかりにくい。 また、一人の教職員が、多くの児童生徒、保護者と関わることが必要で、目の前に問題があれば、時間で割り切…

月の生活目標と児童会

全校の生活目標を月替わりで子ども達に提示し、月の最初の児童集会などで、生活指導や生徒指導の先生が「今月の目標は○○ですよ!しっかり守るように!」みたいな話をすることが多いと思います。 最近では話だけではなく、ICT機器を用いて、子ども達の生活の…

小運動会で「見直しの問い」

運動会の前に小運動会があります。 本番に向けての流れをチェックするために行う学校が多く、そのため、入退場のみ行うところもあるようです。 しかし「精神と時の学校」では小運動会も本番さながらに真剣にやっていました。 それはなぜか。 大運動会を見に…

子どもが「問いをもつ」ということ

資質能力を育成するために、問題解決的な単元や授業が、さらに重要視されるようなりました。 問題解決的な授業を行うために、「単元を通した課題」「一時間の課題」というように、「課題」という言葉をよく耳にします。 例えば算数での 「今日はこの問題を解…