「精神と時の学校」で学んだこと

「1日が365日」とまではいかないけれど、いた時間以上に多くのことを学んだ学校。そこで学んだことを紹介します。

委員会活動を楽しもう

「精神と時の学校」の放送センター(放送委員会)の活動で、いいなあと思ったものがあるので紹介します。

以前、「センター」の紹介のところで簡単に書いたのですが、今回は詳しく紹介します。

(委員会+クラブ)÷2=センター - 「精神と時の学校」で学んだこと

担当を決めておいて、休み時間に、頑張っている人や目的をもって活動をしている人を見つけ、インタビューをするのです。

そして、その内容を、休み時間の最後に放送をします。

「竹馬をしていた◯年◯組の◯◯さんは、『来週ある竹馬の検定試験で1級がとれるよう、けんけんができるようになりたい。だから練習を頑張っている。』と話してくれました。みなさんも◯◯さんのように、目標に向かって頑張って下さいね。」といった内容です。

私の、今までの学校の放送委員会でも、休み時間の最後に、次の放送を促す放送をしていました。しかし、それは、決められた原稿を毎回読むだけのことがほとんどだったように思います。

毎回同じ内容が流れるので、聞く方も、あまり聞いていない。教師も(私も含めて)放送内容よりも、「聴きやすいように」とか、「絶対に笑わない」といった、決まった指導しかしていなかったように思います。 そこに、特別活動が目指す、「自主的・実践的態度」に繋がるような活動や指導が抜けていることが多かったように思うのです。

放送センターで行なっていた休み時間のインタビューというのは、毎回違う内容になるというのは当然。加えてインタビューする放送センターの子どもにも、受ける子どもにも、対話する力がついてきます。

さらに付随して、各学年が今どんなことを中心に頑張っているのかを全校が知ったり、きっかけ集会で子どもがきっかかっているのかという教師の評価になっていたりする良さもありました。

ついつい子供達も教師も、今までやってきたことを踏襲してやろうとすることからスタートしがちです。それも大切なことではあります。 しかし、一年間ずっとそれでは、「自主的・実践的態度」育っていかない。

給食時間には、大抵の学校でみんなを楽しませるようにクイズを出したり、音楽を流したりというと活動がありました。そしてクイズの回答を募集したりといった、創意工夫をしていることもありました。

しかしそれでも、「昨年までやってきたこと」を踏襲している域を出ていないことがあります。

ついつい、勤労・奉仕的になりがちな委員会です。全校のために勤労・奉仕する気持ちを味わわせるのももちろんとても大切ですが、高学年の子ども達に、学校を自分たちで創っているという気持ちを味わわせることができるのも委員会だと思います。

放送センターのインタビューを一つの例に、子供達の創意工夫が生かされ、「自主的・実践的な態度」が育っていくような委員会活動を、先生方も是非楽しみながらやっていっていただければと思い紹介させてもらいました。

読んでいただき、ありがとうございました。