(委員会+クラブ)÷2=センター
「センター」なるものがありました。
新聞センター、放送センター、パソコンセンター、栽培センター、飼育センター、体育センター等々。
センター は委員会とクラブの平均のようなものです。
(委員会+クラブ)÷2=センター。
といった感じでしょうか。
センターの目的は「全校への役立ち」。
「全校に役立つこと」はどの学校、どの委員会でも同じだと思います。そのために出来ることをクラブ活動的にやっていたという感じです。
例えばパソコンセンター。
パソコンクラブがある学校は、パソコンを使って、クラブの時間にいろいろと子ども達が楽しめることをしていると思います。
そこを「精神と時の学校」では、「学校の役立ち」のためにパソコンを使うわけです。
例えば、全校のみんなにパソコン教室を開きたい。そのために、自分達がパソコンに詳しくなろう。とか。
また、例えば、他のセンターから依頼されてポスターを作るとか。
保健センターから依頼されて「手洗いうがいをしよう。」というポスターを作る。
生活センターから依頼されて、「廊下は走らない。」というポスターをつくる。
といった具合です。
こうすることで、子ども達はより活動に対して目的的になり、意欲的になる。
ただ、「精神と時の学校」でも、私がいる間に「センター」はなくなってしまい、通常の委員会とクラブになってしまいました。
やはり、サッカークラブやソフトボールクラブも、特別活動の中の「クラブ活動」の目標からは必要と判断したことが背景にあります。
「全校に役立つサッカー」とか「全校に役立つソフトボール」などとはさすがに無理もありますしね。
しかし、クラブではなく委員会の方は、センターで取り組んでいた「全校への役立ち」というのは当然残るわけです
どの学校、どの委員会もそうだと思います。
それぞれ委員会には、「全校に役立つにはどんな活動をすればよいのか」という問いをもたせながら、自主的、自律的な活動を目指していました。
放送委員や新聞委員会は、センターのときから残っていたそのシステマティックな動きの伝統を引き継いでいて、放送委員会は毎休み時間に、担当がインタビューして、それを休み時間の、教室へと促す放送とともに紹介する。
新聞センターは、記事を集めておいて、毎日「スピード新聞」なるものを紹介する。
といったことを行なっていました。
このことは見通しをもって動くことの大切さを子ども達に自覚させる機会となっていました。
ついつい、委員会は高学年の奉仕的な作業としてとらえられがちで、それも大切なことですが、「目的意識」や「全校への役立ち」を自覚させたり「見通しをもたせる」ための指導の場とすることも大切なのだと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。