「精神と時の学校」で学んだこと

「1日が365日」とまではいかないけれど、いた時間以上に多くのことを学んだ学校。そこで学んだことを紹介します。

学年会が子どもを育てることにつながる②たかが学年会 されど学年会

学年会では年次に応じて役割がありました。

年次とは勤務年数のことで「精神と時の学校」1年目だと「いちねんじ」。2年目だと「にねんじ」。10年目だと「じゅうねんじ」。(10年目から、時々「じゅうねんせんし」と呼ばれてましたが、、、)

 

学年では、三人担任がいるうちの、一番年次が上の者が学年長(通称「いちくみ」)。次に上の者が、学年を動かす役割(通称「にくみ」)。一番年次が下のものが、学年集会のための準備などをする役割。(通称「さんくみ」)

 

「にくみ」は来たる学年の行事などにむけ、逆算して必要な学年集会「きっかけ集会」などをいれて、予定表を出します。

また、確か2週間に1回していたので、2週間分の日程を詳しく出します。

何日の何時間目に学年集会とか。

学年長は「にくみ」の計画を聴きながら、学年目標、つけたい力とてらして内容や計画に不備がないか、チェックしたり、指導したりします。

それを聞いて「さんくみ」の者は、学年集会に必要な場所を押さえたり、必要な物を準備したりするのです。

 

毎回、学年会はこのように行われ、いろいろ言わなくても、学年会の日時さえ決まっていれば、それに合わせて、それぞれが準備をしていました。

 

そして、学年会によって一週間先、一か月先まで動きが決まっているので、急な予定変更が少なく済む。それは、計画が早めに決まっているからということもあるけど、それぞれが計画に沿って動くから、急な予定変更を回避できます。

 

当然、「今日どうする?」とか、「今から何する?」とかいう都度の打ち合わせや、どう動けばよいのかわかっていない人がいる。ということがなくなるので、生産性も高くなります。

 

逆に教師が行き当たりバッタリになると、何とかその日やその行事は乗り切れたとしても、子どももバタバタして力はつかず、後手後手になる対応、指導で教師の疲労感も倍増。

いいことはあまりありません。

 

予め、いろんなことを決めておいても、それでも、急な対応や予定変更迫られることは学校では多々あります。

「だから学年会で決めておかなくたって、臨機応変に対応できれば、それで良いのではないか?」という考えもあるかもしれません。

それはむしろ逆で、学校は急な対応や予定変更が多々あるとわかっているからこそ、わかりきったことはみんなで共有し、見通しを持っておく必要があるのではないでしょうか。

 

なんだか最近忙しい。学年の子どもが落ち着かない。なんとか日々乗り切るけど疲労感が半端ない。

たがら学年会などは後回し。

 

そんな時は、

「忙しいから学年会ができないのか。」

それとも、

「学年会をしていないから忙しいのか。」

「学年会でちょっと決めとけば良いことを決めておかないがために、余計な仕事が増えてることはないか。」

そんなことを見直してみるのも良いのではないでしょうか。

 

たかが学年会。されど学年会。

 

読んで頂きありがとうございました。