「精神と時の学校」で学んだこと

「1日が365日」とまではいかないけれど、いた時間以上に多くのことを学んだ学校。そこで学んだことを紹介します。

きっかけ集会でやる気と見通しを

「きっかかった。」「きっかかってない。」

「明日いよいよきっかける。」

 

少し変ですがよく使われていた、言葉です。

 

何か行事や新たな活動が始まるとき、必ず「きっかけ集会」なるものをやります。

 

例えば遠足だったら、特別活動部の先生が中心となって、ウォークラリーしてる劇を見せたり。(遠足に関連する記事はこちら)歓迎遠足の提案にて - 「精神と時の学校」で学んだこと

運動会だったら、全員の先生で真剣に走ったり、先生チームと子供で綱引きしたり。

 

学年でもあります。

 

朝顔を植える前に朝顔について知ってること最初に言わせたり、花で色水作れることや、ツルが伸びたらリーフ作れることを話したり、そんな「きっかける」時間をとる。

朝顔の正しい植え方 - 「精神と時の学校」で学んだこと

子供達が、これから始まる活動に見通しとやる気をもって取り組めるようにする集会。

それが「きっかけ集会」です。

 

遠足行くからウォークラリーしますよ。

運動会あるから並びますよ。

朝顔のキット届いたから植えますよ。

教科書や指導要領にあるからやるんですよ。

 

現実として確かにそれはあるでしょう。

 

だけどやるからには、子供にやる気と見通しをもって取り組ませよう。 ということです。

 

集会を終えて、本当に子供達がやる気になったら、雰囲気が違います。わかります。

 

「今日はきっかかった。」となれば、子供達はもう自分達から動きだすので、そのやる気をうまくサポートしながら、さらに大きくしていきます。

「今日はきっかからなかった。」となれば、次の一手を考えます。

 

特別活動部に属していると、特に大きな行事がある前は、きっかけ集会の計画やら準備やらで遅くなり、確かに大変だったけど、子供のやる気になる姿や、笑顔が見られるかと思うと楽しく、忙しさや、披露感というものは、あまり感じませんでした。

 

例えきっかけるために時間と労力を多目に使っても後が楽だし、子供も育つ。

朝顔も「水やりしなさい!」って言わなくても、自然に多くの子がやるようになる。

「きっかけ」に関わる記事

花育ては子ども育て - 「精神と時の学校」で学んだこと

 

それでもやらない子はいますけどね。でも、やらない子が少なくなるので、目がいき届くし、やる気の子が多い集団がまたそんな子も変えていく。

 

もちろん、そんな集会なんて毎回できないよって方も多いと思います。

でも、どんな時も子供にやる気にさせる、見通しもたせる、考えたくなる、そんな小さな「きっかけ」を少しやってから活動や授業に入る。それだけでも全然違うと思います。

それが日々の積み重ねとなってくると一年経つと大きく違うはずです。

 

子供に力を付ける先生は、多かれ少なかれ、意図的にか本能的にかそれぞれだろうけど、子供たちを日々うまいこと「きっかけ」てるんだと思います。

 

皆さんの実践にとって、今日の私の文章が少しでもきっかかったら幸いです。

子供たちには、言葉や文章だけできっかけようとしても難しく、手立てが必要ですけどね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。