日記を学級経営の核にする
皆さんの学校や学年、学級では日記を宿題に出しますか?
「精神と時の学校」では、多くの学年で日記の宿題を毎日出していました。
もちろん宿題は日記だけではなかったのですが、とにかく日記は毎日。
日記を書かせることで、どのような効果が期待できると考えますか?
子どもに書く力がつく。
1日を振り返ったりできる。
子ども理解が深まる。
といったことがあげられると思います。
しかし、「精神と時の学校」では、さらに違う目的で日記を活用していました。
それは、
日記を学級経営の核にする。
ということです。
日記に書いてある○さんの頑張り。△さんの良さ。そのようなことを全員の前で紹介してあげる。
特に、教室の中では目立たない子、発言できない子。問題行動が多い子。なかなかみんなの前で正直な思いを語れない子がいる。そんな子でも書くことなら出来る場合がある、、、。
また、そんな子どもの頑張りや変容に、教師が気づかないところで気づいてる子がいる。
そんな子の、心や態度の変容を日記でとらえ、みんなの前で紹介していくのです。
すると、「○ちゃんは、そんなこと頑張ってるんだ。」「そんなこと思ってるんだ。」「△ちゃんも変わろうとしているんだな。」と周りの子どもの心や態度にも変化があらわれます。
大人しかったり、問題行動があったりする子どもへの見方や、接し方にも少しずつ変化が現れます。
1人の子の変容が、学級全体の変容につながるのです。
実際、前の年は、先生を困らせたり、周りの子どもとトラブルが多かったりした子の心の変容をみんなに紹介しながら、学級全体を変えていった先生や学級もたくさん見てきました。
心の変容は、書かないとわからないところがあります。だから、一日の出来事を振り返り、明日の生活に向けて、毎日日記を書くことは、とても大切なことだと思います。
時には、敢えて日記を手立てとして使うため、「今のこと、今の気持ち、今日の日記に書いてきてね。」と言って、わざと日記に書かせておいて、みんなの前で紹介します。
わざわざそんなことしなくても、先生が帰りの学活とかで、「○ちゃんがこんなこと言ってたよ。」「こんな変化があったよ。」と、言葉で紹介することは、よくされていると思います。
それも素晴らしいと思いますが、その子自身の日記の言葉と、教師が語る言葉では、周りの子どもに伝わるエネルギーが違うんです。
先生も必ずその日の内にコメントを一言でもつけて返す、
それは大変な作業ですが、日記が、子どもを変える、学級を成長させることにつながるのであれば、苦にはならないと思います。
一人の変化を学級の成長へつなげるための日記の使い方。学校経営の核にする日記コの使い方。是非試してみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。